[マルチメディア表現特別演習 参加]
(写真左から)
人文学部1部 日本文化学科2年 山木 敬太
(北海道北広島高校出身)
人文学部2部 日本文化学科4年 坂下 珠璃
(北海道札幌東商業高校出身)
人文学部1部 日本文化学科2年 大島 花果
(北海道札幌北陵高校出身)
最前線で活躍する
外部講師がゲストに。
——「マルチメディア表現特別演習」を履修しようと思ったのはどうしてですか?
【山木】私は学芸員過程を履修しているのですが、その授業の指導教員から薦めていただきました。AIのことやPRの手法、動画制作など内容が盛りだくさんで面白そうだと思ったので履修しました。
【大島】私は映像やポスター、パンフレットなどを実際に制作するという内容に興味を持ちました。もともと絵を描くのが好きで、所属するジャズ研究会ではライブの告知フライヤーを作っているので、そうした技術を専門的に一度学びたいなと思いました。

【坂下】生成AIを活用するという内容に惹かれました。最近では、周りでもみんな生成AIを使い始めていますが、独学で使うことに不安がありました。ちゃんと学んでからの方が、うまく活用できるのではと思ったので、この授業を履修しました。
——この演習で学んだことで、印象に残っているのは?
【山木】大学にある北駕(ほくが)文庫に入れたことです。北駕文庫は博物館のような場所で、普段は一般に公開されていないのですが、特別に職員の方に案内していただき、貴重な歴史的資料を見せていただきました。そのことが印象深かったですね。
【大島】クリエイティブ系のソフトを作っているAdobe社の方が、講師として来てくださったことです。プロの方々が使うデザインのソフトは、ちょっと難しそうで自分からは進んで手が出せなかったのですが、基礎的なことを教えてもらい、意外なほど使いやすいことが分かりました。それからは、最終課題のリーフレット制作にも使っています。
【坂下】私は、AIの正と負の両面についての講義が印象に残っています。これからAIの活用を実践するにあたり、どうすれば正しく活用できるのかを学べたのが良かったです。それからは、AIとの付き合い方のようなものが理解できました。

【山木】ほかにも、CMなどを制作しているクリエイターの方が講師に来てくださって、AIを活用したPR企画や動画の作り方なども教えてもらいました。
【大島】私もその講師の方に、ポスターやリーフレットなどを作るときはフォントの選び方一つで、文字が全体に与える印象がガラリと変わることなどを教えてもらい、とても参考になりました。
【坂下】私も同じ講師の方から、効果的なAIへの指示の出し方を教えていただいたのが印象に残っています。そのアドバイスを思い出して、最終課題を作り上げることができました。
表現方法を試行錯誤して
最終課題を制作
——今まさに、この講義の集大成である最終課題に取り組んでいますが、どのようなものを制作していますか?
【山木】私は北海学園大学の歴史を1分間の動画にまとめています。その動画では、図書館にある大学の記念誌に載っていた昔の写真を使って現在の風景と比較し、撮影位置の考察を行いました。1分間という制約の中で、情報を入れすぎないように作るという点が難しいと感じました。また、フォントの種類や色など、視覚的効果を考えながら作るように心がけました。

【大島】私は学生と地域住民をターゲットに、大学の歴史を紹介するリーフレットを作成しました。北駕文庫で貴重な資料をたくさん見せていただいたので、そのことを紹介する記事や、昔と今の学生の違いが分かるようなサークル活動の写真を掲載しています。

【坂下】私は大学が地域にどのような貢献をしているのかをリーフレットにまとめています。ターゲットは地域住民のみなさんです。
——その制作の過程で、AIをどのように取り入れていますか?
【山木】私は文章をAIに任せることにまだ少し抵抗があるので、紹介する内容やキャプションとして使用する原稿は自分で調べて、自分で書きました。AIを活用したのは、タイトルの色合いやテンプレートの使用です。
【大島】私はリーフレットの雰囲気に合う挿絵を作ってもらったり、全体の色合いを調整してもらったりというところでAIを活用しています。Adobeのソフトを使って作っているので、そこに搭載されているAI機能も使っています。
【坂下】私もリーフレットの表紙に使うイラストを作ってもらいました。それから表紙に載せるキャッチコピーも書いてもらい、そこから自分でブラッシュアップして最終的なコピーを決めました。どんな表紙にしようか、すごく悩んだのですが、いろんな案をAIに投げてそのビジュアルを検討し、結果的にペーパークラフトを使ったあたたかい印象の表紙が完成しました。

——この演習で学んだことを、今後どんな場面で活かしていきたいですか?
【山木】この授業を通して、AIの悪用ではなく善用を学べたと思っています。将来、学芸員になれたら、分かりやすい解説や企画展のポスターなど、さまざまなシーンでAIを活用していけるのではないかと思っています。

【大島】この授業以外でも、AIを使って文学の理解度をはかるという試みをしたことがあります。ある文学作品のワンシーンをプロンプトに入れて、絵にするのですが、作品に対する理解をしっかり言葉にできていないと、イメージどおりの絵が出てきません。この授業でもAIに指示するということを通して、イメージを言語化することの大切さも改めて認識しました。
【坂下】私はもうすぐ卒業して、一般企業に就職しますが、こうした技術はどのような企業でも役に立つと思います。また最終課題に取り組む過程で、AIの活用に限らず、何をどのように伝えるかを明確にすることの重要性を学べたと思います。
——言葉を通して表現すること、言葉からイメージを作り上げること、言葉とビジュアルを合わせてより豊かな表現をめざすことなど、人文学らしいテクノロジーの学びが始まっているんですね。ありがとうございました。
