日本文化学科

一人で考えていたこと 短歌にしてみて 世界が広がりました。

人文学部2部 日本文化学科3年 森本 茉奈 池上学院高校

幼少期から物語を読むのが好きで、創作にも親しんできた森本茉奈さん。大学では興味・関心のあることを学び、視野を広げたいと考え、文化サークルの文学会や読書同好会おおぐま座に所属しています。田中綾先生の授業をきっかけに、短歌の魅力に惹き込まれた森本さん。卒業までに自作をまとめた歌集を作りたいと意欲を見せます。

講義をきっかけに短歌にチャレンジ

子どもの頃から本を読むのが好きで、自分でも創作し、その世界に浸ることを楽しんでいました。昔は文章を書くより絵を描くことで自分を表現することの方が多かったのですが、日本語そのものに関心があったので、言語文化と思想文化を学べる北海学園大学の日本文化学科に進学しました。2部を選んだのは、学費が抑えられること、朝より夜の方が集中して勉強できることなどが理由です。図書館学課程を履修できるのも魅力でした。

1年の2学期に履修した田中綾先生の「日本文学史II」をきっかけに、それまであまり触れていなかった短歌にも興味が広がりました。授業では毎回、出席カードに短歌や川柳を書いて提出するのですが、いい作品を書くと次の授業で先生から講評をいただけるんです。私も何首か先生に評をいただけたことで、短歌を詠む楽しさを知りました。

ちょうどその頃、十月祭で文学会の展示に足を運び、2部学生でも入部できることを知り、私も文学会に所属。実は、以前から自分の気持ちを言語化するのが苦手で、あえて言葉で表現することを避けていたところがあります。それと同時に、自分の創作を言葉にして、文字で表現してみたいという思いもありました。文学会では、メンバーのサポートもあり、短歌を中心に小説や会報誌のコラムの執筆にも挑戦。それまで一人で過ごすことが多かったのですが、人と交流する機会が格段に増え、その人の考え方や生き方が表現に反映されることに気づき、さまざまな刺激を受けることができました。これまで何気なく見ていた風景も、短歌にしようと思うと、見方が変わるんです。文学会の短歌アンソロジーの創刊号制作チームにも加わり、仲間とゼロから物を作り上げる喜びを味わうこともできました。

図書館学課程で
読書の楽しみ方を再認識

3年生になってからは、読書同好会おおぐま座でも活動しています。おおぐま座は、図書館と本の魅力を伝えるサークルで、図書館での企画展示では、自分たちでテーマを決めてディスプレイし、おすすめの本に自作のポップを添えています。毎回、どうしたら学生の目に留まるだろうかと考えるのも楽しみの一つ。自分がポップを書いた本が貸し出し中になっているとうれしくなります。

幼い頃は本が好きだったのですが、ある時から苦手意識を持つようになりました。けれどもう一度、本を楽しみたいという思いがあり、図書館学課程で学ぶことで本との距離を縮められたらと考えました。その科目の一つ、北口己津子先生の「児童サービス論」では、幼少期に読んでいた本の話題も多く、本が大好きだった当時を思い返しながら受講。読み聞かせの実習では、ただ読むのではなく子どもたちに向けた工夫が必要だと知ることもできました。

こうして実際に学んでみると、図書館は今までイメージしていたよりも、ずっと魅力的な場所だということが分かりました。その魅力をもっと多くの人に知ってほしいと思っています。また資格を取るだけでなく、それまでの過程で経験することも将来に活かせるのではないかと感じています。

大学では講義や課外活動を通してさまざまな人と関わり、視野が広がりました。今まではわりと消極的で、人と関わることも苦手でした。今も得意とは言えませんが、それでも積極的に人と関わり、気持ちを言語化して相手に伝えたいと思うようになれました。私のように本に苦手意識を抱いている人に、本の魅力を伝えるためにも、図書館学課程やサークル活動に精を出していきたいと思います。そして、卒業までにこれまでに書いた短歌をまとめて、自分の歌集を作ることも目標です。