前半は英語力向上に特化し、
後半は興味のある科目を履修
高校時代、英語のコミュニケーションに力を入れるグローバルコースに在籍していて、もともと留学には興味がありました。大学では幅広い分野を学びたいと考え、経済学部に進学。1年次の夏休みに、カナダのレスブリッジ大学との交換留学プログラムに参加し、3週間ほど滞在した経験があります。当初から、いつか長期で留学したいと考えていたので、交換留学は下見のつもりで参加。2年次の4月から12月まで、8カ月の留学プログラムで、再びレスブリッジ大学に通うことになりました。

前半の4カ月は、ほかの留学生と一緒に英語に特化した授業を受けました。そこで、リスニング、スピーキング、リーディング、ライティングなどの基礎的な技能を身につけ、英語でのレポートの書き方なども教えてもらいました。後半の4カ月は、興味のある科目を履修し、レスブリッジ大学の学生と一緒に講義を受けます。僕は経済数学や農業経済など3科目を履修。クラスで日本人は僕一人でした。講義はディスカッションやプレゼンテーションが中心で、どの学生も積極的に発言します。まったく発言しないでいると、存在そのものが薄くなってしまうため、間違ってもいいから自分の意見を言おうという度胸がつきました。もし、みんなと違う意見を言ったり、英語が間違っていたりしても、みんな何かしらのリアクションを取ってくれるので、とても気楽でした。

カナダは移民国家で、バックグラウンドの異なる学生が一緒に学んでいます。授業でもいろいろな考え方を聞くことができて、とても刺激になりました。専門科目では留学生だからといって、評価に差別はなく、レポートなども必死に取り組みました。おかげで1科目はとてもいい評価を得ることができました。また、取得した単位は、帰国してからも卒業単位に認定されるので、長期留学をしたからといって、卒業が遅れる心配がないのはありがたいと思いました。
多文化共生社会で、
自分を見つめる機会に
留学中の8カ月間は、毎日が刺激にあふれていてとても楽しかった思い出ばかりです。現地ではホームステイをしながら、毎日、バスで大学に通いました。放課後は、現地の友人たちと出かけたり、ホストファミリーともすごく仲良くなって一緒にスポーツ観戦をしたりと、充実した毎日を送っていました。まとまった休日があると、一人でアメリカのシアトルやサンディエゴにも旅行をしました。


日本語が通じない環境での生活は、決して簡単ではありませんでしたが、現地の人たちはいつも親切にしてくれたのが忘れられません。多文化共生が自然と成り立っている環境に触れ、さまざまなバックグラウンドを持つ人々と関わる機会も多く、自分を見つめ直すいい機会になったと感じています。また、人と関わることの大切さや、言葉が通じなくても伝えようとする姿勢がいかに重要かも身に染みて実感したのは貴重な経験です。英語で自分の思いを上手に伝えられないときも、現地の人たちは一生懸命に耳を傾けてくれました。その思いに応えるように、こちらも目を見て熱意を込めて伝えると、言葉が正確ではなくても通じ合えることを何度も経験しました。

今回の留学経験を通して得た、言語や文化の違いを超えて相手と向き合う姿勢は、これからもずっと大切にしていきたいと思います。そしてその姿勢を土台に、さまざまな人と積極的に関わりながら自ら行動を起こせる人になりたいと考えています。
今後の目標は模索中ですが、将来は海外で働くことも視野に入れ、残りの大学生活で多くのことを経験するのが目標です。
